概要
タイムマシンでやってきたという未来人の動画やブログが流行っている。
多くは、未来人の過去を現代の予言としたものだ。
本記事は、その真偽を問うものではない。
彼らのいう、多世界(平行宇宙ともいう)による世界線によって未来はいくつもの種類があるというものについて批判する。
現状
未来人が現代にタイムマシンで来たこと自体が、すでに過去に影響を与えている。
どんなささいなことでも、バタフライ効果によって未来に影響するのだ。
そしてパラドックスが発生するのだが、その回避策として判で押したようにどの未来人も別の世界が展開されるのだという。
さらに、自分がいた時代に戻ろうと思っても、すでに未来を変えたことにより正確に自分のいた時代に帰ることは不可能(または困難)だともいう。
ふーん、そんなものかと受入れてしまう人が多いと思うが少し考えただけで、おかしなことがいくつも出てくる。
未来が多重に存在するのなら、やってきる同じ未来人が沢山いてもいいはずだ。
しかし、それはない。なぜか未来人は一人である。
また、自分の元の時代に戻れない時間旅行って意味があるのか?
有名なタイムトラベラー、ジョン・○○ターの目的はIBM5100というコンピューターを持ち帰ることだった。
もし、自分の時代に帰れないのであれば、その世界はタイムトラベラーを過去に送った意味がなくなってしまう。
事実
過去への時間旅行の問題は、実は大変難題であり、現代物理学でもまったく手に負えない分野なのである(もちろん、研究されており幾つかの論文(仮説)もある)
個人的には、過去へのタイムトラベルは不可能といっていたホーキング博士の理由「もし過去へ旅行できるならば、現代に未来人が沢山観光旅行にやってくるだろう。しかし、未来人はやってきていない」が大変気に入っている。
これほど、明確なスキのない理由はないと思う。
それから、ネット上に登場する未来人はすべて匿名であり、文章を並べ立てるだけのものであるから、少なくとも信用できる根拠が全くない。
もし、本当の未来人なら正々堂々と社会に正体を現せばよいのだ。どうせ別の未来が創造されるのだから問題ないだろう。
仮説
まさか、信じていいる人はほとんどいないと思うが念のために言っておく。
未来人とはすべてウソである。
もし、過去に旅行できるのであれば、なぜ現代なのか?それもジョン・○○ター登場以降の時代なのか?
インターネットがない時代に旅行してもよいではないか?
どんな時代でも、未来人として本を出版するなり、昔の時代であれば書物を残せばよいではないか?
そうすれば、現代でも過去に未来人らしきものが来ていたかも知れないという資料が沢山残っていなければならない。
批判はこれくらいで十分だろう。
このように、少し考えだけで矛盾はたくさん出てくるのだ。
皆さんも、ネット上の未来人の予言など真に受けないようにしよう。
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