概要
気の流れを物の配置や形で制御しようと言う発想が風水である。
気とは何か?物の配置や形で気の流れを制御する原理や仕組みは何か?
風水も他の占いと同じように、原理は全くの不明瞭だが家相や建物の吉凶を占う様々な説が錯綜している。
現状
風水の起源は意外にも大変古く何千年もの昔の中国がその発祥と言われている。
なぜか不思議なことに西洋文化では風水という概念はないのだ。
漢字がもともと亀の甲羅が割れた形をもとに未来を占っていたことが元になって生み出された説があるように、中国文明はもともと占い思想の基盤が風水を生んだのだろう。
長い歴史というバックグランウドと風水についての膨大な歴史的資料が残っているため何か素晴らしい秘密が隠されているというイメージがある。
事実
別に風水を持ち出さなくても地の利、家の間取りには当然、良い悪いがある。
日当たりがよく、風通しがいい土地が良いに決まっている。
また、人が生活し易い設計の間取りや気持ちの良い間取りがあり、またその逆もある。
普段、家や場所に対して何気なく感じる印象があるので風水の言うことも受け入れやすいのかも知れない。
仮説
風水の根拠は意外と単純な要素が大きく占めていると思う。
例えば、日当たりのよい家は心も体によいのは当然だ。
風通しが悪い家よりよい家の方が衛生上よいのは当然だ。
暗い部屋より明るい部屋の方が気持ちがよいのは当然だ。
上記のような要素を、風水の理論?に置き換えて後付けの説をこじつけているとも言える。
また風水は方角にもこだわるが、玄関や台所またはトイレ、風呂などがどの方向に配置されるかは土地や近隣の環境によって概ね決まってしまうものであり、簡単に方角を変更できない。
そのため、風水はそれらを相殺させるという根拠のない方法を提示する(あるものを置くとか置かないとか・・・)
そして、占いはすべてそうだが、はっきりとその結果を確認することができない。
結局は気持ちの問題に帰結する。当たっているようで当たっていないような・・・。
風水を信じて、簡単で費用がかからないものを試すのは自由だが、高い鑑定料や高価な物を買わされる風水は相手にしないようにしよう。
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