霊能力は松果体の働きなのか?

概要

松果体とは、脳の中心部にある直径8ミリ程度の小さな器官である。

医学では、睡眠を促すメラトニンというホルモンを分泌するなど、脳を制御するための物質分泌器官とされている。

ところが、スピとか都市伝説ではこの松果体を超能力や霊能力の源ではないかというのが一般常識なのだ。

このような根拠の薄い説がなぜ信じられているのか簡単に説明し、皆さんにもスピの良くない点をわかってもらおうと思う。

現状

そもそも、スピや都市伝説が松果体に注目したのは、松果体の形状所以である。

松果体が松カサに似ているというのだ。そして、古代遺跡や現代の建築物や道具にも松カサが多用されているため何か秘密が隠されているという訳である。

超能力の源が脳であるならば、霊視やチャネリングなどの能力も脳が源なのか?

そもそも、霊的能力は、霊の機能だから肉体に依存していないという前提ではないのか?

この松果体=霊能力の源の言い出しっぺは誰なのか?

誰もこの問への明確な答えはスピにはない。

事実

古代遺跡のシンボルに松かさが多く現存すること。

松果体は、睡眠を促すメラトニンなどの脳を制御する各種ホルモンを分泌する器官であること。

事実はこの2つだけだ。

これだけで、松果体が霊能力の源だと断定するには根拠が薄弱だ。

古代遺跡と松果体の繋がりは誰かが思いついた思いつきが、知らぬ間にスピ界に拡散していったのだろう。

仮説

松果体は脳を制御するホルモンを分泌するため、幻影や幻聴などを発生させる原因の一つとして考えられる。すなわち、幻影や幻聴の現象が霊視や霊聴に似通った現象だということから松果体が霊能力の源だという説もある。

仮に、幻影や幻聴を見る源が松果体だとしても、幻影や幻聴は千里眼や遠くの場所の音を聞き分けるなどの超能力とは無関係である。

幻影は幻影であり、夢なのだ。

また、古代遺跡に共通する松かさの正体は不明だが、当時の人類に共通した何らかの道具ではないか?さらに、時代や地域を跨いでいるので、エイリアンの道具かも知れない。

おーーーと、トンデモ説を言ってしまった(反省!)

このような一般人の着想が、種となって都市伝説やまことしやかな説としてスピ界に拡散していくのだろう。

スピ界の情報源を辿っていくと、他愛もない人々の空想がほとんどだと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました