ゴーダマ仏陀が執着や欲望が苦の原因であるとサラッと説いているが、正直、自分はそんなに執着心もないし、出世したり大金持ちになりたいような欲望なんてないと思っていた。それなのに日々の悩みがあるのはなぜだろう。
なぜなら、私たちは大いに執着や欲望を抱えているのだということに気が付いた。
それも無意識であるから中々気が付かない。
私は、家族との生活に強い執着心がある。
妻と子供を作り、子育てをしていた頃の時代が終わったにも関わらずその時代に戻りたいと思う執着心が強くあるのだ。
欲望は、何もお金や名誉を求めることだけではない。
もっと元気な健康な身体が欲しいとか、誰かに承認(ほめてもらいたい)とかとにかく細かいことを含め日ごろ不満に感じていることはすべて欲望の裏返しなのだ。
結論から言うと、どんな人でも執着と欲望は持っており、そこから抜け出せないでいる。
ゴーダマ仏陀の言う通りなのである。
そして、あまりにも身近な執着と欲望を捨てることは難しいのだ。
しかし、それに気づいたことは悟りへの小さな第一歩かも知れないと思うことにした。
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