概要
スピ界では基本中の基本の一つである、「気」。
主にヒーリングの手段として登場する一種のエネルギー?である。
私は、スピの「気」について昔から大きな不満があった。
それを中心に話を進める。
現状
気の概念は意外と古く、太古の中国の道化や儒教の中などに既に語られている。
ちなみに、西洋文化では気の概念はない。
一応、歴史があるから、「気」というだけで皆何となく信じてしまうらしいが、私はこだわりがあった。
エネルギーというからには、何のエネルギーかちゃんと科学的に説明してほしかったのだが、その要求を満たしてくれるスピマスターは誰一人いなかった。
エネルギーは他に働きかける力であって、光エネルギー、熱エネルギー、電磁気エネルギー、核エネルギー等々、色々エネルギーは科学的に観測できるし、その相互作用も確認できるものだ。
だが、気のエネルギーは科学的に観測された実績は無い(あるのかも知れないが)し、理論性に欠け形容的な説明ばかりなので人によって内容が異なる。
いつも言うように、様々な説があるのは実体が不明の最たる証拠だ。
事実
ヒーリングでは、気とやらが何らかの相互作用が働いているようにも見えることは事実であることは認める。
プラシーボ効果も含まれているだろうが、明らかに何らかの変化が生じる現象はあるのである。
しかし、理論や実際に観測できない気なるものをよく平気で使えるものだと思う。
仕組みや性質が分からない道具をめくらめっぽうに使うその勇気に感心する。
私は、気の理論や科学的観測証拠がない限り怖くて気のエネルギーなど受けたくないし、もし気を使えるとしてもどんな作用を及ぼすかわからないためやはり怖くて使えない。
仮説
現在、霊を理論的に説明できる人がいないように、気について理論的に説明できる人はいないと思う。
だがおそらく、状況証拠的な事例は実在するので気は存在するのだと思う。
だが、現実はその正体が不明のエネルギーではないか。
霊は実在するようだが、その実体は不明であることと同じように。
中国で昔から気の概念が引き継がれてきたのは、確かに気なるようなものを感じる人の体験の積み重ねがその主な根拠だろう。
しかし、単なる体験や経験則から正体不明の気を使ったり、受けたりする行為は大変危険なものとして警戒するのが常識的な判断だと思う。
放射線のことをよく分からずに、実際に放射性物質を扱うのと何が違うというのだろう。
したがって、気を使ったヒーリングなどには近づかないことが肝要といえる。
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