概要
シンクロニシティとは、心理学者で有名なユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」を意味する。
分野としては、超心理学という範疇に入るが、これがスピ界では重宝されているのだ。
皆さんもスピのご利益?としてシンクロニシティはよく聞くキーワードだろう。
そして、シンクロニシティではないかという現象は案外と多くの人が経験しているのではないか?
現状
個人の経験では、シンクロニティと思われる体験は山のようにある。
日常茶飯事と言ってもいいかも知れない。
例えば、ある人に連絡を取りたいなぁと思った直後にその相手から電話がかかってくるという現象はだれにもあるだろう。
この現象は確かに、シンクロニティと思ってしまう。
実は、私もかなり長い間のシンクロニティの信者であった(笑)
しかし、あまりにもタイミングが良すぎると記憶として強く印象に残るので特別なことと思ってしまうという可能性も考慮しなければならない。
あなたは、プライベートや仕事を含め1日何回電話でやりとししているだろう。
その回数の中で先ほどのようなシンクロニティはどのくらいの回数あるだろう。
そうしたデータを分析すればかなりの低確率となるはずだ。
つまり、単なる偶然という可能性も大ということだ。
事実
シンクロニティの実体や仕組みも他のスピで扱う事象と同様に全く未知のものである。
それを、ハイアーセルフの助けや守護霊の働きによってシンクロニティが起こるという安易な理屈で色々なスピを標榜しているのが今のスピリチュアルなのである。
誤解なきように言うと私はシンクロニティを否定してるわけではない。
確かに、電話の例ほど単純ではないが、何らかの意図がなければ発生しえないようような複雑なシンクロニティらしき現象は実際にいくつもあるのである。
しかし、どうしてそのような現象が起こり得るのか、まったくそのからくりは謎なのだという認識も重要だ。
仮説
シンクロニティの最もらしい説としては、ユングのいう人類の共通意識の部分で情報が共有されるというものであろう。
しかし、人類の共通意識そのものが仮説にすぎずかつ、詳細なことは何もわかっていない。
スピはこのように、巷のキーワードを利用して独善的な理論を展開するに過ぎないことに注意しよう。
それにしても、人の精神というか心の働きは摩訶不思議なものである。
こうした、人としても最も基礎となる意識という仕組みについての学術的分野は心理学や超心理学などが該当しその学者たちが研究しているが、私たち一般人が理解でき生活に役立つレベルまでには到底到達していない。
そして、スピはシンクロニティを商売のネタとして利用している。
したがって、私たちはシンクロニティについて安易に受けれられる段階ではまだないということだ。
シンクロニティを標榜するスピには近づかないことが肝要である。
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