概要
スピの世界には人の過去世を読み取るサービスがある。
ちなみに、仏教の六神通力の宿命通では、人の過去世や来生を見通せるという。
たしかに、生まれ変わりが実際にある場合、自分の過去世が何かは大変興味があるだろう。
しかし、それを怪しいスピマスターから教えてもらって何の意味があるのか?
過去世関連の記事は今までいくつかアップしているので本記事も多少内容的に被る部分があるかも知れないがご容赦あれ(笑)
現状
ゴーダマ仏陀の信望者である私は、生まれ変わりを信じているので昔から自分や身近な人の過去世には興味を持っていた。
そもそも、10代にスピの世界を彷徨ってしまったきっかけも、過去世を知ることができそうなスピに惹かれたのが大きな理由の一つだ。
自分の体験的から皆さんも自分や家族の過去世を知りたいという衝動はよくわかる。
とはいえ、普通の人はそんなこと知るすべもないから、自称霊能力者や後退催眠などに期待することになるのだ。あぁそうだ、音響によるスピにも長年ハマったなぁ・・・。過去世を知ることができるというコースがあり試してみたが、かすりもしなかった。
そして、ほとんどの人がスピの示す訓練や修行をしても過去世を思い出すことはできない。
もっとも、ちょこっと何かをしたからと言って簡単に過去世を思い出すことができるのならば世の中大混乱だが、幸いにもそうはなっていない。
そこで、どうしても過去世を知りたい人は怪しいスピマスターに教えてもらう羽目に陥るのだ。
事実
本屋のスピコーナーに行くと、過去世関連の本は沢山ある。
過去世を知るための訓練法や、実際に過去世を思い出したという体験談ものも多いので自分も容易に過去世を知ることができるのではないかと期待する。
そして、だれもが過去世を思い出すことができないから、結局スピマスターを頼って教えてもらうことになる人達が出てくるわけだ。
私は、実際に自分の過去世を人に教えてもらうことだけは決してやりたくないという変な信念があったのため過去世を教えてもらったことはない。
なぜなら、何の確証もとれないにも関わらず、スピマスターから過去世はこうですよと言われてしまうと、それがトラウマになると危惧したからだ。
もし、それがウソの過去世だったら(おそらくほとんどがウソだと思うが)そのウソにずっと自分が縛られたくなかったのだ。
できれば、過去世は自分自身の力で納得いくかたちで知りたかった。
だから、何年もかけて訓練を実施してきたが、何の効果もなかった。
仮説
正直な気持ち、今でも自分の過去世は気になっている。
どのような遍歴を経験してきたのだろうと。
だが、一方で仮に自分の過去世を思い出したとしても、それに何の意味があるのかと考えるようになった。
その理由はこうだ。
ある過去世が聖人であったとしよう。しかし今世は悪人であれば、やはり悪人に変わりはないだろう。
逆に過去世が殺人鬼であったも、今世が善人であれば、やはりその人は善人なのだ。
このように、過去世を知っても(仮にそれが正しくても)何ら今世の人生に関わりのないことではないだろうか?
確かに、その人の生命の遍歴であるかもしれないが、過去は過去であり、痕跡にすぎず今の生きている本人ではないということだ。
まして、教えられた過去世が正しいのかどうか確認することもできないあやふやな情報で自己のイメージを縛ってしまうことそ弊害ではないのか?
皆さん、過去世に興味があることはわかるが、もう気にすることはないし興味を示すこともないという見方もあることを参考にしてほしい。
コメント