概要
書店に行くと、自己啓発コーナーというのがたいていある。
社会人として、よりレベルアップしようというものだ。
自己啓発には、もちろんスピリチュアルのように霊や宇宙人は登場しないが、高い授業料をとって効果が無いと言う点ではスピと同じなので紹介する。
現状
社会人としての能力に、自己表現力やアピール、説得術、自己管理力や組織管理力など、様々なものがある。
それらの能力がすぐれていれば、社会組織の中で有能な人材と評価されるというのだ。
だから、人はお金を払って自己啓発というセミナーに通うことになる。
実際に、講師のうんちくは素晴らしく、説得力がありセミナーを受けてよかったと思うこともしばしばである。
しかし、彼ら講師はそのために訓練された人達であり、トークが一流なのは当たり前なのだ。
一流のトークだからといって、それが各人のスキルアップにつながることとは全く別のことだ。
事実
冷静に考えればわかることだ。
たかが、数時間、あるいは数日の講習を受けテキストを読めば、セミナー講師のようにしゃべれるようになったり、人を惹きつける魅力が身につくというのなら、だれも苦労はしない。
口下手でおとなしい性格の営業マンがいきなり売れっ子の営業マンになれるわけがないのだ。
むしろ、その人なりのスタイルで仕事のスキルをアップするしかなく、それは他人がなせることではなく自分でしか開拓していくしかないのである。当然失敗を重ねながら。
仮説
自己啓発ものは、スピリチュアルほど突飛なウソで人を惹きつけることはないが、あり得ない効果を看板にして人を集客して儲けるビジネスモデルは、スピと同じである。
よく、どん底から這い上がって大成功したという事例をあげてそれを成功法則のように謳うものが自己啓発には多く見られるが、それはその本人にしか適用されない方法なのである。
社会的な成功というものに、だれもが適用される法則なんてものはない。
なぜなら、人はそれぞれ能力や得手不得手が異なるからだ。
万人に当てはまる自己啓発法など無いことをあらためて認識して、自己啓発という虚構の世界に踏み入れないようにしよう。
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