スピの流行と廃れ

概要

スピの世界もジャンルによって攻勢と衰退がある。

今回は、バイノーラル音響による覚醒について注目してみよう。

私は、この種のスピには5年以上も関わってきたし、実際に訓練もしてきた経験も踏まえて述べる。

現状

バイノーラル音響による覚醒法の火つけ役は、○○ンロー研究所なる○○シンクが発端である。

日本ではその先駆者である○本氏が自分の体験談の書籍を発売し、CDの販売や○○ンロー研究所で実施している訓練セミナーを国内でも始めたことがブームの発端だ。

およそ、今から20年近く前に日本に○○シンクが紹介されてから、しばらくは様々なノウハウ本や体験本が多数発行された。

書店の精神コーナーにいくと沢山のバイノーラル音響による覚醒本が並んでいたことが懐かしい。

ところが、現在はWebサイトなどでは当初からの関連組織活動(セミナー開催等)やCDなどの販売が継続しているが、書籍関連はめっきり見かけなくなった。

一時期は、○○シンクの体験者がぞくぞくとその体験談の書籍を出版されていたが、今はもう見かけなくなった。出版社が関心を失ったのかも知れないが真偽は不明だ。

事実

バイノーラル音響による効果は多岐にわたると言われている。

  • 幽体離脱
  • 過去世を思い出す
  • ヒーリング(リラクゼーション)
  • 宇宙人とのコンタクト
  • ハイヤーセルフとのコンタクト
  • 守護霊とのコンタクト
  • あの世の体験

等々である。

こうしてみると、今のスピのジャンルをほぼ全てカバーしているといっても過言ではない。

そうゆう意味では、衝撃があったし、もし本当に音を聞くだけで上記のようなことが体験できるならその期待は大きかったものだということも納得できる。

しかしである。

実際は、CD教材(結構高価でありかつてはカセットだった)を買ってバイノーラル音を聞いても何も変化は起きないのだ。

体験本では「あきらめるな」的なタイトルもいくつかあったが、あきらめないで5年間以上がんばった私は全く効果がなかったのだ(特に障害もなかった点は幸いだった(笑))

ただし、有料のセミナーには一切参加せずに個人だけで続けたので実際にセミナーに参加したことによる経験ではないことをお断りしておく。

なお、2チャンネルでもこの手のチャンネルは扱われ、その中ではもう効果ありありのオンパレードの内容であった。本当かなぁ。と感じながら読んだことを思い出す。

仮説

実際に劇的な効果や体験をした人がいることは事実だと思う。

しかし、それは全母体数からいればほんの僅かな稀な現象だと推測される。

また、もともと霊感的な素養というか素質がある人は、バイノーラル音がきっかけとなって霊感的な感覚がある程度覚醒するのかも知れない。

とにかく、バイノーラル音が薬のように飲めば誰でも同じように効くというものではないことは間違いなさそうである。

現在、この手の書籍やブログが廃れているようになったのも、多くの人が試してみてもちっとも効果がないので自然と人気を失っていったことが主な原因だろう。

また、単なる推測ではあるが、実際に体験をした人もその多くは幻覚を見ている可能性も大きい。

なぜなら、人はだれでも夢を見るし、幻覚を見る生き物だからである。

バイノーラル音が脳に作用して幻覚を誘発する可能性はけっして0とは言えまい。

また、セミナーに参加すると何らかの体験することが多いというのは、やはり本人が強くその気になるというか集団的な催眠誘導の効果が働くためかも知れない。

以上のように、一時期は一世を風靡したバイノーラル音だが、現在はほぼ忘れ去られつつあるジャンルとなった。

今でも、アプリやCDでバイノーラル音は販売されているので、試してみるのは自由だが、効果がないことだけは認識しておいてほしい。

実際の体験者の一人としての口コミだと思って聞いてくれればよいと思う(笑)

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