生まれ変わりを手伝う余計な存在

概要

あの世の仕組の中で、人が生まれる前に色々と人生計画を立てるらしいのだが、その際に相談に乗ってくれたり指導したりする存在があると言う話を聞いたことがないだろうか。

ゴーダマ仏陀は、輪廻転生からの解脱が人の最終到達だと説いているにも関わらず、この世に生まれる手伝いをしてくれるこの存在たちは何者なのか?

現状

あの世のことは、ブラックボックスで全くわかっていないというのが私の私見である。

一方で、スピで語られるあの世の世界は、基本的にこの世とよく似ており、社会性があり施設があり、それぞれ役所的なことを担っているようなのだ。

その中でも、生まれ変わる前に色々とアドバイスしてくれる存在が登場する。

両親を選ぶ、身体の特性を決める、大まかな人生の計画(仕事、結婚、子供などの家族計画?)を立てる。寿命を決める等である。

まず、両親を決めるということは、生まれる時代、国(場所)も同時に決めることになる。

スピによれば、あの世は時間的な制約がないのでいつの時代でも生まれることができるとも言う。

しかし、これほど安易な仮説はないと思う。単純に自分の先祖が自分であったりする場合が可能だからだ。

とにかく、スピは細かいことなど気にしない。思いつくことを適当に言うところがどうも気に入らない。

少し話しが脱線したのでもとに戻す。

この人生計画を立てるにあたってガイドする存在がいるというのだ。

そもそも、生まれていることが”苦”であり好ましくないことであればなぜ、それを手伝うようなことをするのか?

よくないことの片棒を担ぐこれらの存在は本当に信用できるものなのか?

事実

人は誰でもあるレベルの差はあるけれど大小の計画を立てて生まれてくるのだろう。

スピではよく人生を旅行に例える。

誰でも旅行に出かける前には目的地やイベントを計画するのと同じように、生まれることもあの世からみれば旅行に行くようなものだというのだ。

これは、この世の常識からみてもある程度納得がいく。

そもそも生まれるためには最低でも両親を決めなければならない。

まさか、生まれる瞬間まで両親がだれになるか決まっていないということもあるのだろうか?

この辺は、仏教の縁という原理から家族になるものは昔から縁のある人たちだと思うので生まれる側が両親を決めるというのはある程度正しいのではないかと思っている。

両親が決まれば、自動的に国や地域、文化ならびに時代も決まるしある程度の人生の方向性が決まってしまうため、結局計画を立てるようなものになってしまうのだろう。

仮説

自分がこの世に生まれたいという意思をもって生まれるのは本人の自由だし勝手だろう。

本来はそれをいさめる存在がいるべきなのではないだろうか?

ところが、スピ(新興宗教も含む)ではそのような存在にお目にかかったことがない。

むしろ、生まれ変わりを後押しして手伝っているのだ。

もしかすると、あの世は生まれ変わりを推奨している世界なのかも知れない。

そうであれば、本当に私たちの魂を救済しようとするシステムではない可能性があるのだ。

かなり、うがった見方かも知れないが一つの仮説として提示してみたかった次第だ。

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