実在の定義

概要

映画マトリックスでは、この世の現実を仮想世界であるとした作品であった。

また、近年宇宙論においても宇宙は実は仮想現実ではないかという仮説についてまじめに研究されている。

私が唯一本物かも知れないと思う、ヨーガのある聖者の言語録から実在かどうかを判断するシンプルな方法を紹介したいと思う。

まあ、戯言としてとらえてもらって構わない(笑)

現状

私の実在定義の根拠となったヨーガの聖者とその言葉を紹介する。

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【参考文献】

書籍名:アイ・アム・ザット 私は在る

聖者:ニサルガダッタ・マハラジ

引用:「はじまり、そして終わるもの、それはただの現れにすぎない。世界は現れるとは言えても、存在するとは言えない。その現れは、ある時間の比率においては非常に長い間続くだろうが、ほかの比率では非常に短いかもしれない。だが、結局は同じことだ。何であれ時間の範囲内にあるものは、はかなく実在性がない。」

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事実

仮想現実か否かを判断するキーワードは、「はじまり、そして終わるもの」である。

結局、生まれてやがて消えるものは幻であるということ

そして、生まれてから消えるまでの時間の長短など意味をなさないということ。

例えば1年間は短いのか長いのか?ときと場合によって短くもあり長くもある。

相対的なものにすぎない。

宇宙論では、今の宇宙ははじまりとおわりがあるというのが最も有力な仮説とされている。

宇宙誕生から138億年と言われるが、人類にとっては途方もなく永遠に近いほど長い時間だが、1兆年生きる生命にとっては短い時間となる。

すなわち、この宇宙は幻であり、実在ではないのかも知れない。

では、この宇宙や私たちの身の周りにはじまりと終わりがないものなどあるのだろうか?

一見、そんなものは何もない。

仮説

私たちが認識できるものすべては、「時間」という流れの中で生まれ消えていくものばかりだ。

私たちの身体や心(精神)も生まれ死んでいくので実在ではないのかも知れない。

実在ではないからこそ、幻だからそこには幸せもやすらぎも安定も無いというのも納得できるような気がする。

一方で、ゴーダマ仏陀の言う、彼岸ややヨーガの聖者たちがいう、アートマンこそ実は私たちが認知できない唯一の実在なのかも知れない。

実在であるからはじまりも終わりもなく、時間の流れもない=変化がない(不変)のである。

人がその世界を認識することが、ゴーダマブッタが言う悟りなのだろう。

それにしても、仮想世界から実在の世界に達するためにはとてつもない飛躍が求められるような気がする。

だからほとんどの人類はみな悟れずに生まれ死んでいくことを何度も繰り返す(輪廻転生)のだ。

ずっと仮想世界を行ったり来たりしながら、苦楽を経験するのが私たちなのである。

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