概要
カード占い、易占いは、ランダム現象を利用した占い手法である。
カード占いは、シャッフルされたカードから無造作にカードを選び、易占いはランダムに選んだ卦(当たるも八卦外れるも八卦の卦で筮竹を使うのが一般的)またはコインの表裏の並びで占うのである。
易占いはよく分からない人も多いと思うので、詳しくは「六十四卦」Wikipediaを参照してほしい。
このランダム型占いの最大の欠点は、占う度に違う結果が出るということである。
ここでは、ランダム型占いの問題点を提示する。
現状
同じ占いでも、姓名判断や数秘術などは占う元データの名前や生年月日時などが同一であれば、誰(同一人物)が占っても何度でも同じ結果になるのは自明である。
しかし、ランダム型占いは、最初に行う占いを結果として扱うことになるのが暗黙の慣習らしい。
例えば、悪い占い結果が出たからといって、再度占いを繰り返すのはよくないと解説している書が多い。その理由は占いは真剣な気持ちで心をこめて行う1回目のものが神聖で尊重すべきというのが一般的だ。
おまけに、ランダム型の占いは未来予測が得意な占いでかつ吉凶がはっきりしている。
つまり、良い結果が出れば安心するが、悪い結果が出ると最悪な気分になるのだ。
その点、姓名判断や数秘術などはどちらかというと性格判断や相性が得意であり、未来予測は暗示的なぼんやりとしたものなので占い師の霊感でどのようにも解釈できる。
そのためか、ほとんどの占い師は複数の占い法を組み合わせてそれぞれの長所/短所を補完しながら占う。
性格や相性は姓名判断や数秘術で行い、易占いで悪い結果が出ても、姓名判断や数秘術の暗示でカバーするというふうに。
事実
ランダム型占いの1回きりという制約は、占い師があえて避けている根本的な課題である。
占いを10回、100回と繰り返した結果、同じ傾向の結果が出るというのならまだ信頼できるが、そのような実験をした占い師や占いの本に出合ったことがない。
実際に、10回程度コインを振って易占いをしたことがあるが、出てきた卦には何ら偏りはなかった。
また、集中して何度も占いをしていはいけないというが、では1日後ならばよいのか?それとも1か月後ならよいのか?インターバルを開ける期間も明確ではない。
繰り返して占うという定義も曖昧なのである。
仮説
この手の課題について、1回目の占いのときに潜在意識が適切な答えを出すのだという説明があるが、他のブログ記事でも述べたように潜在意識自体が何もわかっていない “未知なるもの” が根拠として信頼できるのだろうか?
この自然界では、木で頭をなぐれば誰が何度やっても痛いのである。
原因が同一であれば、結果も同じになる。同じ条件・同じ方法による結果は誰がやっても同じになることで信頼性が得られるのではないだろうか。
ランダム型占いは、占う度に違う結果がでる(当たり前だが(笑))
この課題を納得できる説明に出会うまで、ランダム型占いとは “さよなら” するのである。
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