潜在意識を万能扱いするスピリチュアル

概要

「潜在意識」とは、普段人が意識しない奥深き心だとされている。

よく、氷山の絵で海に沈んでいる部分が潜在意識だという説明は有名すぎるほどだ。

スピリチュアルでは、色々な分野で「潜在意識」を人間の潜在能力の源という位置付けをしている。

本当に「潜在意識」はすごいものなのか。

現状

そもそも、”潜在”という言葉がかっこいいのである。

隠し持っている力というイメージが付きまとうからだろう。

Webサイトで「潜在意識」を検索してみると、検索結果のトップにはスピリチュアルサイトがずらり並ぶ。心理学などの学問的なサイトは見当たらない。

それほど、スピリチュアルでは「潜在意識」は必須アイテムになっている証拠である。

逆に科学的には「潜在意識」の本当の構造などほとんど解明されていないのだ。

事実

本当は何もわかっていない「潜在意識」だが、イメージだけが先行して隠れた力や才能を利用しよう、利用できるというのがスピリチュアルの基本的な傾向だ。

ただし、よく注意してみると「潜在意識」というキーワードを出すだけでどのように作用するのかといった具体的な仕組みの説明は皆無であることに気付こう。

「潜在意識」によって過去世や未来がわかる、希望するものを引き寄せてくれる、カルマの存在、または感覚で見えない、聞こえないものを教えてくれる等々、きりがないほどたくさん出てくる。

しかし、その正確な仕組みやからくりは ”氷山の絵” で終わってしまうのだ。

仮説

人の精神構造には、普段意識しているものと無意識な意識はおそらくあるにちがいない。

しかし、無意識な意識の世界は全くの未知の世界であり、何のために無意識があり、私たちにどの様な作用を及ぼすのかが全く分かっていないのだ。

全くわかっていない無意識を「潜在意識」という言葉で片付けてしまって本当に大丈夫なのか?

危険はないのか?

人が意識できないとは、つまり制御できないという意味でもあり、「潜在意識」を便利な万能の道具として仮定することは自由だが、実際に「潜在意識」にアクセスするようなスピリチュアルには避けたほうが無難だろう。

無意識にアクセスされて何か障害が発生してたらどうする?

(誰も「潜在意識」をわかっていないから治せる人はいないよ)

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