概要
人は亡くなってもまたいつかこの世に別の人間として生まれ変わる。
仏教では輪廻転生という思想だ。
ゴーダマ仏陀は直接文字で残してはいないが、輪廻転生はあると説法していたことは間違いない。
スピリチュアルの世界では(信じられるかどうか玉石混合だが)生まれ変わりの状況証拠は沢山ある。
さて、生まれ変わりがあると前提としてそれはいいものなのか、そうでもないのか悩ましいものだと感じている。なぜか?
現状
生まれ変わりには以下ような通説がある。
- 生まれ変わると前の人生の記憶はなくなる
- 両親(特に母親)の影響を強く受ける
- どんな時代、家庭環境に生まれるのかわからない
- 性別も変わることもある
- 前世と縁のあったものと何度も関係を変えて生まれ変わる
- 場合によっては動物に生まれることもある
上記の法則は不思議なことにどんなスピ系でも同じような認識であまり大きな違いはない。
この法則をもとに、実際に生まれ変わることを想像してみよう。
前世の人生の記憶がなくなるって苦労して蓄積した経験や知識がもったいない。
それに、記憶がなくなるからまた、人は死んだらどうなるのかって悩まなくちゃいけない。
赤ちゃんから子供の時代を経てようやく大人になることを繰り返すのか?なんかとっても面倒。
よい両親にめぐり合えばよいが、ひどい親もこの世には多いから不安だ。
生まれたくない性に生まれたらどうしよう。
何度も同じ人間関係を繰り返すなんてたくさんだ。
何だか、憂鬱になってしまうようなことばかりだ。
もちろん、新たに人生をやり直せるとか、ソールメイトのような仲の良い人と何度も結ばれる幸せなどのよい面もあることは事実ではある。
しかし、基本的に生まれ変わりはデメリットや面倒なことが多いのは事実だ。
事実
生まれ変わりは、人は数回どころか何百、何千回以上も繰り返し生まれ変わっているらしい(仮説)
ということは、やはり輪廻転生にはよっぽど何か大きな魅力があるのだろうか?
その魅力とは、この世では決してわからず、あの世に行ってからわかるしかないのか?
生まれ変わりについての研究は世界中でも行われているが、残念ながら確信できる事例や説は何一つ無いのが現状だ。
仮説
ゴーダマ仏陀は、輪廻転生があることを教え、そこから解脱(脱出すること)を説いている。
ゴーダマ仏陀は悟りによって、生まれ変わりは決して良いものではないという真実にたどり着いたのだ。
つまり、生まれ変わるということは、本来は望ましいことではないのかも知れない。
しかし、皆が解脱すればこの世に生まれる人間はいなくなってしまい、人類は滅亡することになる。
所詮、輪廻転生について考えてみたところで凡夫には理解不可能なことだと痛感して本記事を終わる。
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