超古代文明説は永遠に決着しない

概要

超古代文明とは、世界史の教科書で習う最古の世界四大文明(紀元前4000年頃)よりもさらに過去に栄えたとされる高度な文明のことである。

ムー文明、アトランティス文明、レムリア文明などが有名だ。誰もが名前位は聞いたことがあるだろう。

しかし、考古学上からは相手にされておらず、学術上ではなかったことになっている。

また、この手の研究に手を染めた考古学者はスピンアウトされるので、怖くて手が出せないと言う現実もあるようだ。

ところが、スピリチュアルの世界では堂々と実際に存在したという前提で扱われているのだ。

本記事ではその真偽を探るものではない。あまりに多くの説があるため逐一検証はできないためだ。

その代わりに、なぜ超古代文明のネタがつきないのかについて考察してみよう。

現状

グラハムハンコックの「神々の指紋」シリーズは、世界中でベストセラーになり超古代文明は実在したのではないかと話題になった(こじ付けの要素も沢山あるが、再考すべき点も多々あるというのが個人的な感想だった)

その後、考古学学会から袋だたきにあって今では単なる都市伝説的な存在となっている。

その他、ムー大陸やプラトンの伝承によるアトランティス文明に関する書籍やサイトは星の数程あり、今でも超古代文明が実在したことを信じている人は多いようだ。

なぜ、これほどまでに超古代文明説が乱立するのか?

それは、考古学がまだ十分に成熟していないため、わからないことが多すぎるためといえる。

実際に、地球上に存在する謎の遺跡は数多くあり、考古学ではそれを説明できていない。

わからないことをわからないという考古学の姿勢は真っ当であり正しい。

しかし、それをよいことに超古代文明論者は自由に想像を掻き立てながら独善的な説を唱えるのである。

事実

単純に、過去になればなるほど情報は失われ、わからなくなっていくのは当然である。

有史内といえども、数千年前のことですら実はよくわからないことが多数ある。

例えば、ゴーダマ仏陀が活躍した約2500年前の世界ですら、ほとんどわかっていない。

現代でも、新しい古代資料や遺跡が発見されて今までの歴史観が変わることはよくあることだ。

ましてや、4000年以上、数万年以上の過去のことなど永遠にわかるはずがないのだ。

タイムマシンが発明されない限りね。

仮説

今後も考古学では超古代文明はよほど衝撃的な証拠が出てこない限り相手にしないだろう。

また、超古代文明論者は今後も沢山出続けることだろう。

超古代文明論は、人に怪しい修行法や思想を植え付けるようなことはないし無害なものだから、SFというエンターテインメントを私たちに提供し楽しませてくれる有難いものではある。

 

ちなみに個人としては、世界四大文明より過去に人類の文明は幾度とあったと思う超古代文明論者である(笑)

なぜなら、地球が数万年毎に磁極の反転や大規模な地殻変動、または火山活動を起こす惑星である限り、一つの文明が数万年、数十万年と続くことは困難だと思うからだ。

そして、大規模な天災によってその文明の証拠もことごとく粉砕されて残らないため、その実態を知ることは永遠にできないのだと思う。

タイムマシンが発明されない限りね(笑)

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