果てしなき欲望

毎日会社へ出勤する生活では、仕事のことで頭が一杯で無我夢中の内に1日が終わっていた。

会社を引ける瞬間が何とも幸せで、遅い帰宅後の数時間がわずかに落ち着くときであった。

それでも、常に仕事がストレスであり早く自由になりたいと感じていた。

やがて迎えた定年退職後、通勤や仕事はなくなり束縛されることがなくなったら、さぞ幸せな毎日だと想像していたが、いざそうなって見ると、そうではなかった。

どんな状況や環境になってもイチャモンをつけたがる心があることに気が付いた。

心は、新しい生活や環境に無理やり不足や不満を生み出し、不幸感を感じるように仕向けるのだ。

身体のどこかが少し違和感や調子が悪いと、それにこだわってイライラする。

将来のことなど、どうなるかわからないのに、また、現状何も心配事がなくても、やたら不安を煽ってくる。

私は、これを心に生じる果てしなき欲望と知った。

欲望とは、何もお金や物、人の愛情を求めるものだけではない。

純粋に現状に無理やり不足や不満という想念を発生させる心理状態こそ、欲望の正体だ。

それを生み出す心が元凶だ。

それを気が付いた(実感)だけでもわずかな進歩だと思うことにしよう。

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