概要
スピリチュアルなんて全く興味なし。怪しい、気持ち悪いと思っている人へのアドバイス。
それは、良いことだがスピは何も、怪しい書籍やWebサイトにはびこっているわけではない。
スピを信じないあなたでも、既にスピに浸透されていることが多々あるのだ。
現状
その正体は主に風習や文化という姿で浸透している。
あなたは、初詣に行くだろう。行けばおみくじを引いたり、御守やガンジキ等の縁起物を買うでしょう?
なぜお賽銭を入れるのだろう?
神社やお寺に何か見えない聖霊のようなものが存在すると思っているからだ(だれも路傍の石にお金を置かない)
神棚や仏壇がある家も多いと思う。
それには、毎度お水を変えたり、お花を生けたりするだろう。
それは、やはりどこかで神様や先祖の霊を信じているからだ。
アパートの部屋番号に縁起が悪い「4」の数字を使わないこともその一例だ。
なぜ、「4」が縁起悪いのかまったく根拠はないのだがほとんどの人がそう思っている。
これらのように、日本人ならだれもが普通に生活の一部として浸透していることも実は立派なスピリチュアルなのだ。
事実
Webサイトや書籍で紹介されている様々なスピはこうした私たちの身近な風習や文化を種にして、その延長線上にあるといっていい。
そうゆう意味で、日本人にはあまり西洋文化に根付く一神教や天使(悪魔)系のスピ系はあまり流行らない。
※ちなみに日本が神教や大乗仏教が深く根付いていることがキリスト教やイスラム教の普及率が低い大きな要因の一つでもある。
つまり、私たちは誰でも何か困難や災難に遭遇すれば、意識していない普段の風習が導火線になって容易にスピの世界に入っていくのだ。
例えば、今のスピで流行っている一つ、宇宙人や未来人からのチャネリングやメッセージは、現代の天文学の発展によって、いつのまにか宇宙人は存在し、タイムマシンもあり得ると思っている人が増えたからなのである。
中世から20世紀初頭にかけて、宇宙人や未来人からのチャネリングの話は皆無だったことでもそれがよくわかるだろう。
仮説
スピリチュアルは、私たち庶民にとってモダンな迷信やおまじないに相当するのかも知れない。
人はどんなにお金持ちであろうと、頭がよくても未知の世界がある限りそれに対する恐れや恐怖が心のどこかに潜んでいるものだ。
それを癒すもの、ある程度納得させるものとしてスピは人々を魅了するのだろう。
したがって、スピが私たちを誘うのではない。私たちがスピを求めているのだ。
だから、スピと無縁と思っている人もいつどこで、スピの罠にはまるかも知れない危険性はあるのだ。
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