人生は決定済か未定か?

概要

人生って、生まれてから死ぬまで最初から決まっているのか?

それとも、無数の可能性を秘めた未定のものなのか?

誰しも、一度は考えてみたことがあるテーマである。

人生の運命決定論と未来は作るもの、どちらが真実なのだろう?

現状

一般常識では、今の意思や行動によって未来の結果が決まるというものだ。つまり人生の筋書きは未定ということだ。

スピリチュアルでも、基本的に「未来は変えられる」という。そうでなければ占い師もフォローのしようがないというものだ(笑)

私も、強い意志や努力によってよりよい未来を作ることができると考えていた。

しかし、今自分の60年の人生を振り返り、身の回りの人の人生を見た限りではあるが、人生は決定しているのではないかと考えている。

事実

朝起きて、コーヒーを飲むか、ジュースを飲むかは自分の判断で決める。すなわち未来を現在の意思で決めているように見える。

しかし、何を飲むか決めた思いが本当に自分が判断したものなのだろうかという疑問を持つようになったのだ。

例えば、なぜ紅茶を飲む選択肢の発想がなかったのか?

つまり、何気なく自分の思考だと疑わないものに対して、常に何か得たいの知れない大きな制限がかかっているのではないかと感じたのである。

もし、そうであれば私たちは外部からプログラムされた通りの思考と行動をしていることなる。

そうであれば、人生は予定された通りの事象が発生するだろう。

それはまさしく、運命は最初から決まっていたことになる。

実際に、性別や両親、生まれた家庭環境はすでに最初から決まっていて変えることはできない。

また、占い対象でおなじみの性格も人は基本的に変わることはない。

食べ物の好き嫌いも、基本的に変わらない。

こうしてみると、決まっているものは他にもたくさんありそうである。

仮説

私は、人生のストーリーは決まってるがその結果をどのように感じるか、どのように幸せや悲しみを感じるのかの自由があるのが人生ではないかと思えるようになってきた。

結局、生まれたときに誰もが自分の人生のDVDを再生してそれを体験している。

映画を見るようなものでどのようなストーリーが展開するかはわからないが、ストーリーは決まっている。ただ、その体験の受け止め方が人それぞれの自由に任されているという気がしてならない。

自分の人生における大きなイベント(進学、病気、就職、恋愛、結婚、育児、子供、定年)を見返しても自分の意思や努力を超えた何か大きな力がはたらいていた。

真面目で、努力を怠らない人でも不条理な不幸に出会ったり、適当で自堕落な人でも人生を謳歌している人もいる。単純に今の努力で希望の未来を作るというイメージと異なることが何と多いことか。

このテーマは、簡単に答えが出るものではないが、個人が感じていることをまとめてみた。

皆さんも、ふと本テーマについて耽ってみるのも悪くないと思う。

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