物理現象をおこす超能力者はいない意味

概要

超能力には色々なものがあるが、物理現象を伴う超能力者はスピ界には皆無だ。

少なくとも表に公表している超能力者はいない。

それに比べて、一般の人が見えない聞こえない、感じないものを察知できる超能力者はごまんといる。

このわかりやすい現実から言えることは、・・・もうわかるよね?

現状

超能力には、仏教でいえば六神通力(神足じんそく通、天耳てんに通、他心たしん通、宿命しゅくみょう通、天眼てんげん通、漏尽ろじん通)が該当するが、そのうち物理現象を伴うものは神足通である。

その代表的な能力はテレポーテーションであり、空中浮揚(ドラゴンボール(漫画)の武空術)や水上歩行、壁のすり抜けなど、SFやアニメではお馴染みの能力だ。

その他、漫画や映画ではサイコキネシスである物を実際に動かしたり破壊したりする能力も有名すぎる。

しかし、実際に上記の能力を持っているとする超能力者やいないし、今の時勢である動画もあるわけではない(一部トリック動画はあるが、自称能力者の動画はない)

それに比べ、透視ができるという能力者は星の数ほどいるし、実際に商売としている。

守護霊が見える、

過去世が見える、

未来が見える、

オーラが視える

などなど。

一般の人が見えないものが見えるという能力は、ウソでもわからないからね。

ちなみに、仏教における六神通力の神足通は6つの能力の中でも一番格付けが低い。6つの能力の中では容易に身につくとされている能力である。

にも関わらず、それよりも難しいとされている能力者がいかに多いことか。

これらの物理効果を生み出す以外の超能力のすべては、他人には本当かどうかわからないからである。

事実

簡単なこの現実から非常にわかり易い理由を導き出せる。

人が検証や確認ができない能力は、誰でもあると言うことができるし、実際に縁起やトリックを使うことはいくらでもできるのだ。

ところが、物を動かせますと言ってしまったら最後、実際に目の前にある椅子や机を空中に浮かせなければならないから、すぐにバレてしまう。

だから、検証できる能力者はいないのだ。

仮説

物理現象を操る能力者が表に出てこない理由には2つあるだろう。

1つは、本当に精神力で物に影響を与える能力など不可能であるか、非常に困難であること。

2つめは、その能力を公開すれば社会で生きていけなくなる可能性があること。

例えば、ある漫画でサイキッカーなる超能力者が人の心臓や脳を破壊して殺すというシーンがあるが、遠隔で人の心臓を止めることがバレたら、人から恐怖されるし、心臓麻痺で亡くなった人から疑いをかけられるだろう。

しかし、個人的には1つ目の理由だと思う。

なぜなら、テレポーテーションなどは、人を殺める超能力ではないのでもしそんな能力があれば世間に公表しても問題はないし、本当に人前でテレポーテーションや空中浮揚ができれば莫大な富を得ることができるだろう。

このように、この世の自称超能力者は、演技やトリックでも同じことが演出できるものばかりだと言うことに気が付くことだ。

そうすれば、世間の数多くいる超能力を商売にしているスピマスターには興味を失せるはずである。

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