概要
普段何気なくいつでも眺めることができる月。
双眼鏡で覗いたらクレーターがよく見える。
大変身近な月だが、天文学でも月についてよくわかっていない謎は本当に多いのだ。
そうゆう天文学上の謎に付け込む月に関する都市伝説が沢山ある。
どれも、夢があって馬鹿らしくて面白いのでここに紹介する。
現状
月には数多くの都市伝説(以下)が存在する。
【月の起源説】
- 小惑星としての月が地球に異常接近して捕獲された。その際大量の水が月から地球に流れ込んだため洪水伝説がある(月は数万年前に現れたということになっている)
- 宇宙人が地球監視のためにセットした人工衛星
【月の構造】
- 中が空洞になっている(人工構造物である)
- 表面が固いのでクレータの深さが浅いものが多い(空洞説の一種)
【月の位置の不思議】
- 月の見かけの大きさがほぼ太陽の見かけの大きさと同じなのは偶然ではない(宇宙人により意図的にその軌道に設置されたもの)
【月の構造物】
- 塔やモノリス形状のものなど人工物と思えるものが数多く写真に写っている
- 都市だったような遺跡がある
- 地下への入り口がある
【月面上の状態】
- 月の裏側には植物がある地域が存在する
- 異星人の宇宙船や船内には異星人の遺体が存在する
- 今も異星人が居住(基地のような施設に)している
- すでに人類が居住している
【月面上の飛行物体】
- 月面に近い場所を飛行する巨大なUFOが目撃される(月に宇宙基地がある証拠)
等々あるが、キリが無いのでこれくらいにしておく。
なお、本記事では上記の都市伝説の信憑性については個々に論評はしない。
事実
これほどまでに、多くの都市伝説が発生する最大の原因、それは月に簡単に行けないから確認できない。これに尽きる。
強力な望遠鏡があれば、構造物などを確認できそうだが、地球から38万キロ遠くにあるものは、どんなに大きな望遠鏡でも数百m単位の分解能しかでない(ハッブル宇宙望遠鏡でさえ90m)
これでは、数10mの構造物でさえ確認できない。
つまり、都市伝説で使われている月面写真の怪しい物体は、実際にどんなものかはよくわからないものが多いのである。
なお、月面探査機による月面に比較的近い高度から撮った写真でもあまり分解能は変わりない。数10m以上である。
日本のかぐやでさえ8mが限界だ(それでもすごい分解能だが)
最後に、アポロ計画で月面上で撮った写真は、ヤバいものや勘違いされそうなものに修正が加えられたり、隠蔽されているため決定的な証拠写真にはなり得ない。
仮説
月面写真(地球や探査衛星から観測できる範囲のもの)による怪しい物体は、おそらく何でもない。
月面の裏側については、実際に行って見てくるしかないから何でも言える。
人類にとって実は月は遠い存在なのだ。自由に月に行くことが技術的、経済的に不可能であるから多くの根拠なき都市伝説が乱立する。
単純なことだ。都市伝説は、だれも月に行ってウソを確認できないから生まれるのである。
ただし、おもしろい!のだ。
まるでアリスの不思議の国と同じようなおとぎ話として楽しもう。
なお、間違っても信じないことをお勧めする。
将来、外国旅行並みに月面に行く時代になれば、今の都市伝説はすべて消え失せてしまっていることだろう。
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