概要
スピリチュアルの高尚な霊の一つに「ハイアーセルフ」というものがある。
直訳的に解釈すれば”自分より上の意識”てか?
この何とも得たいの知れない「ハイアーセルフ」がスピ界にはやたら登場する。
特にチャネリングの分野では一般常識になっている(笑)
この概念は非常に曖昧なものだということをお伝えする。
現状
よく似た概念で「守護霊」というものがあるが、ハイアーセルフは大分ニュアンスが異なるようだ。
守護霊はその人を護ることが仕事(護れていないが)、ハイアーセルフは本人の意識だが、本人を指導するような先生のような存在らしい。
スピでは、「高次の自己意識」と言ったりもする。
自己意識であれば自分の意識のようだが、じゃあ、今生きている意識は何やねん!
自分は沢山いるのか?
自分の意識で高次なのであれば、普段から日常生活で活躍してくれればいいではないか?
そうすれば、仕事もうまくいくし世界は変わるよ!
そして、スピでは意識は自覚している顕在意識だけでなく、潜在意識や無意識、魂の兄弟(ソールメイト)、守護霊など色々な意識があるといい、それらは別々のようであり実は1つの自己意識だとも言えるというのが通説のようだ。
ハイアーセルフもその一種らしい。
事実
このように、スピはいつも適当なネーミングをつけていかにもそれが存在するように語り、かつ何者かはっきりさせない。
高次というイメージに合わせて、もっともらしい道徳論や神などのメッセージを紹介する。
そして、それが自己意識ということでハイアーセルフの存在は暗に自尊心をくすぶる暗示として利用されている。
仮説
ハイアーセルフは、エイリアンや高尚な霊からのチャネリングと同じく、正体不明のグループの一つに過ぎない。
ハイアーセルフ自身が何者か、存在理由などを解説したものに出会ったことはなく、とにかく道徳や宗教的なメッセージだけを上から目線で言うだけなのである。
そして、そのメッセージは一見心地よいものではあるが、何ら私たちの糧にはならない。
むしろ、高次の存在というイメージから人間の崇拝心を助長しているのではないか。
ある種の宗教の布教的な働きが顕著なのだ。
実際に、この手のスピから宗教的な世界にハマっていく人達がいる。
結局、正体不明(何かさっぱりわからないもの)には近寄らない方がいいということである。
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