概要
チャネリングといえば、宇宙人からのメッセージが定番だ。
誰でも知っている有名なものから、マイナーなものまで人類を心配してくれている宇宙人はたくさんいる。
宇宙人というと現代の流行りというイメージがあるが、発祥は案外古く20世紀初頭にはすでに有名な宇宙人からのメッセージが登場している。
なお、肉体レベルの宇宙人とのコンタクトはチャネリングの対象外とする。
宇宙人からのメッセージは、宗教的、道徳的なものが大半を占めるが、宇宙人ならではの真骨頂というべき、宇宙文明・地球上の古代文明・宇宙船テクノロジー・未来予言などが際立つ。
そのためか、宇宙人のメッセージは理屈抜きでおもしろい。
だから、宇宙人のチャネラーには多くの根強いファンがいる(私は今もファンだ)
ここでは、宇宙人のメッセージの共通した傾向について個人的な突っ込みを入れたいと思う。
宇宙人のメッセージに対して同じ思いを持つ人の鬱憤(うっぷん)を晴らしてもらえれば幸いである(笑)
現状
宇宙人のメッセージの共通した特徴(以下)をまとめてみる。
- 宗教的、道徳的テーマが多い
- 独自の宗教観を展開する宇宙人もいるが、なぜかキリスト教色の強い宇宙人が多い。聖書を引用したりしながら解説することもある
- 心が洗われる効果はあるが、やはり宇宙人に期待するのは宗教ではないから退屈なのである
- 多くの宇宙文明に共通点がない
- 各宇宙人は、○○宇宙連合、△△惑星連盟など色々な宇宙文明を教えてくれるが、全く他の宇宙人の文明との共通点がない。少し位同じ話があったもいいと思うのだが、これでは宇宙文明の信用性度0になってしまっても仕方ない
- 文明についての詳細な説明がない
- テクノロジーは肝心な部分は公開しない(我々凡人の地球人が一番興味があるところだ。宇宙船の飛行原理はその極みである)
- 宇宙人が明かす宇宙船の飛行原理は抽象的である
- 科学知識が幼い地球人が高度なテクノロジーを知ると危険という理由で肝心なことは教えられないという →(その通りだが、都合がいいとも思ってしまう)
- 数学の未解決問題は宇宙人も解決できない(例えば、素数の謎 等)
- 宇宙人は数学には触れない。素数の規則を地球人に教えたとしても地球人が危険になるとは思えないのだが。
- 逆に、宇宙人が人類が未解決の数学問題を解明すれば信頼度、アピール度抜群になると思うのだが・・・
- 母星を明かさない
- 現在の天文学と一致する恒星系と一致する母性を示した宇宙人はいない(少なくとも私が知っている範囲だけだが)
- 母星を明かしている宇宙人はいるが、次元が違うとか、未来の宇宙だとかという理由で地球からは観測できない宇宙だという →(それ、ちょっとずるいと思う)
- 予言が抽象過ぎ
- 人類の未来の姿を予言する宇宙人は多いが、5W1Hがそろった予言はない(少なくとも私が知っている範囲だけだが)
- 具体的な未来を明かすことは歴史に干渉するという理由で教えられないという →(その通りだが、都合がいいとも思ってしまう)
- その一方で、多次元宇宙論をネタに、複数の予言を提示する宇宙人もいる →(それは予言ではなく、単なる可能性の紹介だと思ってしまう)
- 「次元」が大好き
- どの宇宙人も共通して「次元」を使って宇宙人の存在を説明する。私たちは4次元、5次元・・・、の存在だと。
- 「次元」の定義(説明)がないから理解できない。物理学では我々が住む宇宙は4次元(縦/横/高さ/時間)であるが、それとは関係なさそうだ。
事実
現状に記載した突っ込みというか、愚痴について、「そうそう」と頷いた方はどの位いるかな?
読み手、聞き手は書籍代、講演代を払っているわけだから、金を返せという人がいても不思議ではない。
ところが、宇宙人のこうしたメッセージに対して、詐欺だ、ウソだとクレームをあげる人をほとんど知らない(疑問を持つ人はたくさんいるだろうが)
それは、読み手と聞き手が、宇宙人のメッセージに真偽は求めておらず、SFを楽しむ感覚に近いからではないだろうか。
チャネラーが一般人であるということも要因のひとつかも知れないが、宇宙人のメッセージが人類に何か大きな影響を与えたという事実はない(市民運動が盛り上がって、国家や世界の体制が変わったなど)
宇宙人は人類への貢献を目的としてチャネラーに通信しているとすれば、あまりその目的は達成されているとは言えないようようだ。
ただし、宇宙人のメッセージは個人の癒しには大いに役立っている。
仮説
宇宙人のメッセージ=SFとして問題ないだろう。
危険性もないので、SF映画や小説と同じ感覚で安心して大いに楽しもう!
今後も、新しい宇宙人のチャネラーの登場を心待ちにしている。
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