概要
守護霊とは、文字通りその人を守ったり、導いたり色々とお世話する霊のことである。
その正体は先祖霊、全く他人の霊、その他様々な説があるが定番がなく不明である。
しかし、正体が不明である”守護霊”という存在は、意外と一般人に受け入れられているのである。
霊能者にあなたの守護霊が「○○と言っています」と言われた人は意外とすんなり受け入れるのではないだろうか。
ここでは、市民権を得て久しい守護霊をあらためて見直してみたい。
現状
守護霊の存在は、多くのチャネラーや霊能者が述べている。
守護霊と霊能者のコミュニケーションもお馴染みのシーンだ。
守護霊は基本的に寡黙であり、本人に直接メッセージを伝えないイメージが一般的だ。
まれに、突然本人に守護霊だと名乗り出てきた人のブログや書籍もあり、実際おもしろい。
守護霊は、少なくとも日本国内では根強く信じられているのではないかと思う。
なぜなら、自分を守ってくれる存在がいる方が安心だし、基本的に寡黙だから気にならない。
かく言う、私も守護霊の存在を信じていた。実際に会ったことも声を聴いたこともないくせに、今でも「もしかしたらいるのかも」という洗脳から抜け出せていない。
事実
ところが、仏教やキリスト教やユダヤ教には「守護霊」という概念はない*1
ゴーダマ仏陀やイエスが「守護霊」についての言及したことを弟子達は書き記していないのである。
そのことがずっと疑問であった。
*1)あまりにも簡単に結論付けていて申し訳ない。ちゃんと説明するとかなり長くなるので省略する。必要であれば実際に調べてもらえればわかると思う。
例えばキリスト教では神の御使いである守護天使が人々をサポートするという概念はあるが、個人を守護するという天使はいない。
守護霊は「霊」なので、何者かの確証を得ることができない。
自称○○だという守護霊を、○○であることを証明したというチャネラーを私は知らない。
ところで、守護霊の仕事は何だろう?
文字通り、護(まも)ることではないだろうか。
しかし、この”護る”ことってどうゆうことだろう?
交通事故に会わないように出かけることを邪魔することか。。
傘が必要だと敢えて言わず、雨で好きな人と相合傘になれたことか。。。
守ることの客観的な定義が無いからそもそも守護って何なのかわからないのだ。
私が最も疑問に思う素朴な例を示そう。
日々、事故で多くの人が亡くなっている。特に子供はその悲惨さが際立つ(だれも否定できない厳しい現実だ)
これ、守護霊のさぼり?なぜ護れなかったの?
もし、事故死が宿命や運命だからという理由であれば、そもそも守護霊の意味がないように思うのだが。。。
仮説
果たして守護霊は実在するのだろうか?
毎日々、世界中のどこかで悲惨な事件や事故が発生している現実がある限り疑問を感じてしまうのだ。
実際に守護霊のチャネリング現象があるため、存在しないと断定できないが、守護霊の正体は “わからない” のが正確な答えである。
真偽は死んでから守護霊の正体が “わかった” ところで何の問題もない。
“わからない” のであるから、本人に語りかける守護霊のメッセージが如何に
- 正しそうでも、
- 神聖的であっても、
- 神秘的であっても、
- 威厳があっても、
正体を確認できないものは、一般的な見地からも警戒すべきである。
最後に、守護霊から入手した情報を公開するチャネラーについての疑問を提示して終わることにする。
公開するチャネラーの動機は、世の役に立ちたいという善意だと思う。
しかし、守護霊は本人を守護することが指名のはず。なぜブログや書籍等で世に出る必要があるのだろうか?
守護霊に教えてもらいたい。
コメント
[…] 守護霊は正体不明(記事「守護霊って何してるの?」参照)だが、スピリチュアルの世界では守護霊の様々なモデルが提示されている。 […]