概要
チャネリングとは、生きている人が見えない意識と通信して情報を得ることをいう。
スピリチュアルの典型的な情報源の一つといっても過言ではないだろう。
なお、チャネリングというと、現代風だが人類歴史発祥からある伝統的な現象(巫女、預言者、ユタ、イタコ 等)と同じである。
現状
チャネリングの通信形態は、以下の3つのパターンのいずれかに該当する。
- a. 自動書記(自分の手が勝手にメッセージを記述する)
- b. 声が聞こえる、映像が見える、意識が伝わる
- c. 意識を自分に降ろす
a.は、自分の意識はあるが、一方通行の通信が一般的のようだ。
b.は、見えない意識とコミュニケーションすることができる。
c.は、自分の意識はなくなるため、降ろした意識が何を話したのか本人は憶えていない。
事実
書籍や動画で登場するチャネラーは良心的で誠実な人達である。
ただし、どの通信形態でも通信元の正体が何なのか不明なことに変わりはない。
見えない意識が自己紹介しても確認しようがないからだ。
さらに、第三者は本当にチャネラーが通信しているのか芝居なのか確認できない。
なお、よく言われる正当性の根拠として「受け手の心が正しいと判断したから」という論法があるが、受取り方は人それぞれなので正当性の根拠とはならないだろう。
受け手が正しいと判断したら”正しい”って変でしょ?
例を示す。
あたなの自宅に突然見知らぬ人が訪ねてきて、
「私は宇宙/あの世のことを古(いにしえ)から何でも知っているものです」
「人類を幸せにしたいので、私が言うことに従いなさい」
と言ったとする。
そのとき、「はい、わかりました」と答える人はいないだろう。
ほとんどの人は、追い返すか警察を呼ぶ。
百歩譲って、訪問者が何者か裏をとるのではないか?
チャネラーは、上記の例で「はい、わかりました」と答えていることと同じだ。
仮説
なぜ、目に見える人の場合は警戒し、目に見えない意識には無条件に従うのだろうか?
チャネラーが、自分に語る意識は高貴な霊であると思いたいという心理がはたらくからだ(私も同じだ(笑))
さらに、メッセージの内容は神秘的で理想的なものばかりだから、メッセージで判断することも難しい。
もちろん、すべてのメッセンジャーが怪しいわけではない。
高貴な意識や良心的なものがあることも事実だろう。
しかし、受け手がメッセンジャーの正体を確認できないことが根本的な問題なのだ。
したがって、チャネリングは触らぬ神に祟りなしと割り切る方が安全である。
最後にゴーダマ仏陀、イエスは上記a.b.c.いずれにも該当しない。チャネラーではないのだ。
ということを付け加えておく。
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