スピリチュアルを概観する

スピリチュアルについて書籍やネット上で星の数ほど語られているが、最初に本ブログの基本となるスピリチュアルに対する個人認識を示しておきたい。

概要

スピリチュアルとは、スピリット(魂)から派生した言葉である。
簡単に言うと「霊的」、「超自然的」な観点から精神世界を扱うものといえる。
したがって、スピリチュアルには、「自然科学」は含まれない。

これを理解してもらうために自然科学のアプローチ方法について簡単に触れておく。
自然科学のアプローチ方法の特徴は以下の通り。

  • 全ての法則、理論は仮説にすぎないという大前提であり、絶対正しいという観念は存在しない。その理由は、人はミスを犯すものであり、限界があるからである。
  • 仮説である不完全な法則、理論を補うために常に他者の検証(実証実験、理論精査)の洗礼を受けることで、精度の向上、あるいは法則・理論自体そのものが否定される。
  • 私たちが日常生活で享受している様々な科学的技術は、そうした洗礼を通過したものだからこそ安全に利用できているのである

一言でいうと、自然科学は自浄作用が働くということだ。

さて、スピリチュアルが「自然科学」と背反していることが少しでもお分かりいただけただろうか。
スピリチュアルは、各々の説が「正しい」という前提であり、対象が「霊」や「超自然」のため検証が難しいのである
そのため自浄作用が働きにくい。

もっとも、「自然科学」も多くの矛盾や問題を抱えているが、少なくともスピリチュアルに比べ多くの恩恵を人類にもたらしている。

現状

スピリチュアルの情報源について考察してみる。

主に3つの系統(以下)があると思う。

A:チャネリング系

  • 一神教宗教
  • 新興宗教
  • 宇宙人

B:修行系

  • 仏教
  • ヨーガ
  • メソッド

C:超能力系

  • 占い(カード、星占い、姓名判断、易 等)
  • ヒーラー(気、除霊 等)
  • 超覚者(霊視、読心、過去/未来透視、リモートビューイング 等)

※現実はA.B.C.が混在している

事実

A:他の意識からのメッセージを受けるもの

メッセージ元は神、天使、霊、宇宙人など、この世に存在しないものであれば何でもかまわない。

メッセージを受ける物は預言者、チャネラー、またはユタやイタコなどと呼ばれるが、新興宗教の場合は教祖となる。

最近のチャネリングものは、分かりやすいものが多く幅広く人々の関心を集めている。


B:修行によって自ら悟りを求めるというもの

仏教やヨーガは、真実の探求や人格向上を目指す人が好む世界であるが、禅問答のような難解な傾向になり易く、一般受けしにくいため、あまり流行らない。

メソッドは、宗教色がないのが特徴であり、純粋にマニュアルに従って超感覚を身に着けるというもので、超能力を得たいと思う人たちに人気がある。


C:直観や超能力によって人が見聞したり感じたりすることができない情報を入手するもの

占いは、手順によって答えを得るものだが、どの占いも機械的な方法だけでは具体的な答えは得られない。実際は、占い師の直観によってかなりアレンジしている。

当然ながら悩みを解決してもらったり、病気を治してもらいたい人達が多く群がる。

占いも超能力も当たるも外れるも八卦だが、例えば難病で現代医学では治療が難しいの最後の望みとなっている面もある。

仮説

A:チャネリング系

お手軽に興味本位で気軽に楽しむ程度であれば、特に問題はないと思う。

新興宗教の会員や信者になることは、個人の自由であり良い/悪いはない。
ただし、長年にわたってその人の人生を大小支配されることになるので覚悟が必要だろう。

B:修行系

未知の世界の入口となる様々な修行法は、基本的に大変危険なものだ。

なぜなら、未知の世界は、誰も踏み入れたことがないジャングルに入るようなものだからだ。

例えば、「あの世」や「霊」については星の数ほどの異なった説が存在する。

これは、本当のことがわかっていない”未知である”何よりの証拠だ。

反例として、地球の形は球体であるという明確な1つの事実しかない。

未知な世界に対する修行法は、ジャングルの実態がわかっていないサバイバル法と同じようなものだ。

したがって、自己流で修行をしたり、怪しい指導者に関われば不幸になるだろう。

ただし、真の指導者(ゴーダマ仏陀のような)であれば救われるが、一般人が本物かどうか判断することは不可能だし、運よく真の指導者にめぐり合うことは稀有なことだ。

よほど良い師だと確信が持てない限り修行系には近づかない方がいいというのが個人的意見だ。


C:超能力系

占い師や超能力者(ウソ含め)の書籍やサイトを楽しむ程度ならば問題はない。

しかし、彼らに関わることはあまりお勧めしない。

なぜなら、人は占い師や超能力者のアドバイスに大小洗脳されてしまうからだ。
占い師や超能力者が洗脳するのではない。受け側が自分を洗脳してしまうのだ。

例えば、占い師や超能力者から「あなたは、○○な性格ですね」と言われるとそうかなと思い込んでしまうもの。

そもそも人の性格や心理状態を簡単に割り切れるものだろうか?

性格分析程度ならまだよいが、「あなたは、そのうち□□となるでしょう」と未来を予言されると気になって仕方がないのではないだろうか。
それが、彼らにあまり関わらない方がよいという理由だ。


ただし、万策尽き何か心の支えが必要な人にとっては一時でも安らげるのであれば仕方ない手段なのかもしれない。

以上のように、スピリチュアルについては否定的な所見(本ブログの趣旨としては当然だが(笑))となるが、詳細はカテゴリーごとに展開していく。

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