概要
人の健康に勝るものはないが、案外何かしらの身体的、精神的不具合で悩んでいる人は多い。
通常は病院で治すものだが、医学も万能ではないし、個人差があるため必ずしも期待通りの効果が出ない患者がいるのは仕方がないことである。
そうした人達が安易に病気治しのスピリチュアルを頼ってしまう人たちが如何に多いことか。
そ・し・て・何の効果もなく高額な金額をとられ、最悪悪化する被害者が出ているにも拘らず、沢山の人達が泣き寝入りしているのである。
本書は、病気治しの被害者を増やしたくないための投稿である。
現状
西洋医学は万能ではないが、世界中の最高頭脳の医学者達が膨大な予算を使って日夜難病や不治の病気の治療法を研究しているのである。
それでも、全く治療法が解明されないものから、ガンのように良い薬や外科技術が向上しているとはいえまだ難病の治療が十分にできなくて多くの人が亡くなっている現代。
そんな病気に対して、スピリチュアルでは簡単に治せると宣伝するものが後を絶たない。
病気にかかった人は、藁をもすがる思いになるため恰好の餌食となるのである。
スピの治療法の特徴をまとめてみた。
- お手軽(薬や本人の努力は不要)
- 神秘の力(気とか)
- 神の力
- 除霊(悪霊払い)
- 高額
などである。
誤解無きようにいっておくが、スピの治療方法にも何らかの根拠があると思う。
しかし、第三者がだれでもその根拠をもとにした同じ方法で実施すれば同じ結果が出るようにするためにどれだけの研究と時間と費用をかけているだろうか?
個人のわずかな経験と思い込みではないか?
事実
私は、病気の治療はすべて病院で行っている。
スピリチュアルの治療法は怖くて試したことがないからスピの治療を体験したことがない。
そのため、体験から得た情報がないためスピの治療の実態の詳細についてはわかならい。
だが、はっきり言えることは、スピの病気治しが本物であれば、医学もとっくの昔に正式な一分野として取り入れていることだろう。
現実は、口コミやネットサイトで商売をしている限りでは信用はできない。
少なくとも何気なく行く病院の診断や薬は膨大な研究と費用の後ろ盾の恩恵によるものという点がスピの治療とは大きく異なる点だ。
仮説
不治の病や、苦しい病で医者から見放された人たちは、どうすればよいのだろうか。
残念ながら、こうしたらいいという具体的な方法を示すことはできない。
あえていうならば、その現実を受け入れることしかないのではないか。そして病気と共存する人生を歩むしかないのだ。
だが現実を受け入れることは容易なことではない。それができれば皆苦労はしない。
スピに期待してしまうその思い、わかる。
だが、逆にスピの怪しい治療法にのめり込んでしまって今よりもっと状況が悪化するよりはマシだとも思う。
ゴーダマ仏陀が言うように、この世は病気になり、老いて、死ぬまで生きる苦労を重ねる世界(四苦八苦の四苦)なのだ。
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