概要
“生まれ変わり”とは文字通り、人は前世があり、現在の人生があり死後、来世があるという思想である。
生まれ変わりは、仏教の輪廻転生から派生してスピリチュアル分野の一つとなっている。
そのため、生まれ変わりを扱うスピリチュアルも仏教やヒンズー教系の国では案外抵抗なく人々に受け入れられているのではないだろうか。
だから、自分の過去世に興味を持っている人は、霊能者(自称含む)から、あなたは「○○の生まれ変わりです」と言われ一喜一憂したりする。
さらに、生まれ変わりについては、逆行催眠によって前世の記憶を引き出す治療の実例や、前世の記憶を持つといわれる子供の記憶と現実の関連性の調査・研究などによる、自然科学的アプローチによって”生まれ変わり”は実際にあるのではないかとさえ言われている。
現状
生まれ変わりの現状について整理してみよう。
- 生まれ変わりがあるという決定的証拠はまだない(状況証拠らしきものはたくさんあるが)
- 生まれ変わりの仕組みが人によって様々な説が乱立している
(色々な説があること自体が、”未知である”何よりの証拠だ)
どうだろう、当たり前のことをことさら述べているだけじゃないか?との感想を持つかもしれない。
しかし、私たちはこの世に生きており、この世の範囲内で判断するしかないのであるから、当たり前の現実を正視することは大事だと思う。
ちなみに、矛盾を承知で言うが、個人的には生まれ変わりは”実際にある”と仮定している。
理由は、形骸化された仏教とはいえ、輪廻転生という概念は高確率で信用できると思っているからだ。
事実
生まれ変わりの思想が及ぼす事実を整理してみる。
生まれ変わりは、”未知なもの”だが、人に夢を与えるものであることには違いない。
夢とは以下のようなものだ。
- 前世によって自分はもっと素晴らしいものだと思える
- 来生がある方が希望が持てる
さらに仮に前世が何であろうと、今の人生に何か影響をもたらすわけでもない。
一方で、霊能力者が霊視?する過去世にはいくつかの疑問点がある。
- 過去世の数は1つかせいぜい2つであることが多い。なぜ過去世の数は少ないのか?
- もし、上記の理由が数多の過去世から選択しているとすれば、何を基準に選択しているのか?
- 歴史上の有名人物の過去世が、現代生きている複数の人の過去世である理由はなぜか?
- 霊能者によって、過去世が異なるのはなぜか?
- 霊能者が提供する過去世の情報に物的証拠で確認できる情報がほとんどないのはなぜか?(年代、国、名前 等)
お断りしておくが、過去世を霊視する霊能者をウソだと批判しているわけではない。
生まれ変わりの仕組みは”未知なるもの”なので、その実態は複雑であり霊能者はほんの一部しか知ることができない可能性があると言いたいのである。
仮説
生まれ変わりを総括すると、スピリチュアルの一分野としてとして私たちに広く浸透しており、それほど害を与えるものではなく、むしろ人に希望を与える面がある。
ここで一つ提案する。
霊能者に頼らずとも、自分の過去世は自分で大好きな歴史上の人物を想定すればどうだろう。
霊能者に見てもらった方がありがたいかもしれないが、過去世が正しいかどうか誰も確認できないのだから、霊能者とあなたにどれほどの違いがあるというのだろう。
大好きな人物を過去世と信じれば、勇気がわき、元気になれると思う(笑)
費用もかからないしね。
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