概要
ほとんどの人は「霊」という言葉を聞くと、人間が死んだ後に残るといわれている精神の意識体のようなものを連想するのではないだろうか。
スピリチュアルでは、霊は人の意識体であり、死後も存続するという大前提となっている。
しかし、少し考えてみれば疑問はいくつもあるのだ。
霊に対する昔から抱えている疑問を紹介するとともに、スピではどの疑問にも明確な回答を持っていない現状を示す。
現状
あの世や霊といえば、人間ばかりにフォーカスされる。
あの世に動物や鳥や虫および海洋生物などの描写は霊界を体験した者の体験談にはほとんど登場しない。
地球上の生物は死ねばどうなるのか?
また、動物のような高度な多細胞生物ならまだしも、細菌のような単細胞レベルの生命体も霊があるのか?
もし、あの世や霊が実在するならば、人間だけでなく生物全般にも共通した法則や仕組みがあるにちがいない。
にも関わらず、古今東西昔からスピだけでなくオカルトや宗教すべて、あの世に関しては、あくまで人間しか見ていないのである。
生物全般から見た霊に対する疑問点は以下に示す。
- 生命は死ねば全て霊となってあの世に存在するのか?
- 微生物も霊となるのか?
- 生物の各種・科・属などは永遠に同じ種・科に生まれ変わるのか?※生物の種・科・属などは人間の都合でグループ化したものである
- 人間以外の生物は同じあの世の世界に行くのか?例えば仏教でいえば畜生界など
- 現在、絶命した生物(恐竜)などの霊はあの世に存在しているのか?
など、まだまだあるがこの位にしておこう。
要するに、まったくあの世や霊の概念は現在の地球の生命構造と乖離したお粗末な概念だということを言いたいわけである。
事実
上記の疑問に対して、過去から現在までに明確な回答を示したものに出会ったことがない。
宗教はそんなことには一切触れない。
チャネリングで愛は説くが、生物のあの世とこの世の仕組みについて説明した宇宙人はいない。
(かの有名な○○シャールでされ、そんなことには触れたことがない)
人間だって、地球上の生物のほんの一部に過ぎないのである。
もし、霊について論ずるならば、人間だけにフォーカスするのはあまりにも片手落ちだ。
宗教やスピに対して、人のあの世や霊についてくどくどと述べるなら、もっと、生命全体の視点から霊について考察してほしいというのが昔からの不満であり、スピに対する不信感の一つであった
仮説
犬や猫に生まれた彼らは野生にしろ、ペットにしろ人間と同じように生まれ死んでいく。
彼らはどこから来てどこへ行くのか?
鳥類は、海洋生物は、虫たちは・・・、彼らも同じ生死がある。
この地球上に存在する何百万種という生物が存在する事実の上に、あまりにもあの世の説明が稚拙すぎることが垣間見えただろうか?
この手の情報は宗教もスピでも皆無に等しいため、私個人のレベルでさえ仮説らしい仮説を空想することさえできない。
しかし、物理学の仮説である万物は極限の同じものからできているのではないかという思想に、生命と霊についても通じるものがあるのではないかと思う。
生命は、何らかの同じものから分かれて発生しているのかも知れない。
どちらにせよ、スピであまりにも容易に簡単に「霊」という概念を持ち出すことのナンセンスをわかってくれれば幸いである。
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