会員たちの功罪

概要

スピリチュアルのヒーリング系に集まる人の中には、自分の病や障害を治してもらいたい人が大勢いるのは当然である。

今までは、ヒーリングをするスピマスター側を批判してきたが、本記事はその逆だ。

ヒーリングで自分の病や障害を治してもらおうとする私たちにも問題がある。

現状

ヒーリングによる治癒の噂は口コミによるものが大きい。

あるヒーリングで不治の病が治ったとか、回復したという事例はアッと言う間に口コミで噂が広がっていく。

そうすると、我も我もとそのヒーラーに群がってくるというのが一般的なパターンだ。

ヒーラーももちろん商売になるから歓迎するのだが、なにせ多種多様な症状や障害の人達を相手にすることになる。

病院なら内科、外科、眼科、耳鼻咽喉科・・・など専門分野があってそれに対応した症状の患者を相手にするのとはわけが違う。

そして、私たちは病気の治療のように徐々に治すというのとは異なり、何か超絶的な作用であっと言う間に治ることを暗に期待する。

これでは、ヒーラーも正直たまったものではないだろう。

例えば、生まれつき目が見えない人に見えるようにしてくれと言われても無理な話だ。

どうしても、無理とわかっていても体裁上対応を試みるが当然結果は出ない。

そのうち、インチキ扱いされるようになる(まあ、別の意味で本当なのだが。。。)

中には、たまたま効果のある人もいるだろう。プラシーボ効果というものだ。

あるいは、何らかの力(根拠が不明なまま)がたまたま一時的な効果を生み出すのかも知れない。

そうした効果のあった人は、さらに口コミに一役かうようになる。

事実

スピのヒーリングは所詮、健康な人がよりリラックスできたり、リフレッシュすることができる程度のものである。

たまたま、劇的な効果があったような(錯覚かも知れないが)事例があると、それに過度な期待を寄せて、次から次へと難病や重度な障害者が集まってくる。

不治の病や障害者の苦悩は、当事者でないと経験者でないとわからないほど苦しいものだ。だから藁をもすがる思いでやってくるその気持ちは否定できない。

だが、しかし所詮期待する対象が間違っていることに気が付いていない。

仮説

不治の病や難病または障害に見舞われている人は、何らかの深い背景や要因が原因である。

過酷ではあるが、その隠された要因や原因は容易にはわからないし、原因を除去することも簡単ではないと思う。

それは、現代では全く解明されていない宇宙の仕組みや霊的な領域に関わることも含まれているかも知れない。

だからこそ、安易にスピのヒーリングに期待することは危険なことなのだ。

酷な現実ではあるが、地道に現代医学やリハビリなどで少しでも改善するよう努力することが無難である。そのような方々は世に沢山いる。

そして、だれもが必ず老いて同じように身体の機能が徐々に損なわれていく点では遅いか早いかの違いなのである。

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