概要
身体から「魂・エーテル体?」が抜け出して怪しい世界を体験することを幽体離脱という。
昔からこの概念は信じられていて、それを実現するための様々なテクニックがスピの世界で紹介されている。
しかし、そもそも幽体離脱がどのような現象で、どんな意味があるのかを明確に定義したスピマスターに出会ったことがない。
幽体離脱は単に興味本位で扱われている実態を紹介する。
現状
そもそも、何が身体から離脱するのだろう?
それは、いきなり魂とかスピリットという仮定のもと神秘学から拝借したエーテル体というものがあたかも実証されたのごとく話が展開される。
だれも、エーテル体について追及するスピマスターはいないのだ。
ヨーロッパのオカルトから発祥した神秘学も単なる仮定に過ぎない(もちろんある程度の真理部分もあるかも知れないがだれも証明したり検証できない)
このように、幽体そのものが何かさっぱりわからないことがベースになっており、それが単にイメージとして身体から抜けるというだけのことなのだ。
仮に、何かが身体から抜けたとしよう。
幽体離脱した後に見る世界は何なのかがまたよくわからない。
実際に、幽体離脱を自由にできる人はいるらしいが、その人の体験談や説明を読んでも何やらあやふやな世界なのである。
現実の部屋を見ているようで、実際にはないものが存在したりする。
本当にこの地球上の世界を見ているのかどうか怪しい。
事実
私は、幽体離脱がインチキやウソとは言っていないのである。
幽体離脱の基本的な幽体とは何か、離脱後に見る世界は何なのかがあやふやであり、かつだれもそれを探求せず、ただただ体験談だけに留まっている事実を指摘しているのだ。
体験談ならいくらでも言えるし創造や粉飾も加えていくらでも書ける。
また、幽体離脱で体験する世界は非常に奇妙なものが多い。地上にいない動物や聖霊?、宇宙人なども登場するが、近所の普通のおばさんやおじさんは登場しない(笑)
仮説
推測ではあるが、幽体離脱の大部分は脳が作り出す幻想や幻影だと推測している。
私たちはだれでも夢を見るだろう。夢を見ているときは夢のシーンを現実として見たり聞いたりしているはずだ。人の脳は実は意図も簡単に幻想を作る能力に長けているのである。
それが目覚めた後で思い出す場合は、夢であり、そうでない非日常的な状況から見た夢は幽体離脱だと認識すると言う仮説も十分に成り立つだろう。
そして、幽体離脱後の経験談はどれもおしなべて、その体験の意味は何んだったのか?明確な答えがないのである。
ただただ、不思議なものや人、動物に会った、目撃したというものばかりだ。
そうそう、壁抜けやテレポーテーション、空を飛んだりもするがそれがいったい何なのかが知りたいのにだれもその答えや意図を説明できないではないか。
幽体離脱は昔から私たちにはなじみある概念だが、こうしてみると単なる夢ではないのかというのが妥当な結論のように思えてならない。
皆さんはそれでも、幽体離脱に挑戦するのだろうか?
それなら、よほど毎晩見る夢を自分の思い通りの夢にできるように訓練する方がマシなような気がする。
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