概要
アカシックレコードとは、人類発生(あるいは宇宙創成)から未来までのすべての子細な(あなたの朝ごはんのメニューまで含め)記録であるとされている。
スピリチュアルでは、アカシックレコードにアクセスする方法や、それによって未来を予言したりする分野がある。
私は、アカシックレコードを見たこともアクセスしたこともないから批判はできない。
しかし本記事では、アカシックレコードについの疑問を呈したい。
現状
アカシックレコードの構造的な仮説としては、人類共通の潜在意識なのだそうだ。
過去から未来に至る人類はある一つの大きな意識を共有しているため、そこにはすべての未来を含めた全ての記録が存在するという。(詳しくは「アカシックレコード」Wikipedia参照)
西洋の神智学やオカルト系から発生した概念だ。
そもそも人間の透視能力や過去世を見たり、予言ができる超能力もこのアカシックレコードにアクセスするからだというのが超簡単な説明となる。
私はスピリチュアル全般について感じることだが、なぜこうもある重要なことをいとも簡単に存在すると断定し、その説明にこれまた不可解な潜在意識などのキーワードを多用して本当らしく説明する傾向に抵抗を感じるのである。
アカシックレコードも同様だ。
まず、あるのだと決めついている。その根拠は何か?
人の集合意識なのだと言う。
それで終わり。
あとは、独自のアクセス方法を展開したり、アクセスした?という情報を公開するだけである。
この非常に安易なアプローチが気に入らない。
※以上は、スピ系全体の傾向への批判であって、アカシックレコードそのものを批判しているわけではないことを念のため言っておく
さて、アカシックレコードへの疑問である。
アカシックレコードの存在理由や目的は何か?
過去・現在・未来の記録であれば、人類の歴史は決まっているのか?
多重宇宙論では複数の平行宇宙が存在する説があるが、アカシックレコードも多重宇宙の全記録を持っているのか?
アカシックレコードの記録を知って何の意味があるのか?
など、もう少し色々な疑問はあるのだが概ね以上だ。
事実
アカシックレコードにアクセスして未来を予言するスピリチャーがいる。
当時は本当にその通りになるのかワクワクして読んだが、実際は何一つ実現しなかった。
しかし、その後の批判やおとがめは一切なし(そのまま、忘れ去れていくのは巷の予言者と同じだ)
もっとも、最初からエンターテインメントであることを知らなかった私が悪いのだが(笑)
そして、私の思う疑問について解説された書式や情報にはめぐり合えなかった。
もっとも、神智学系の本にはそれなりに解説されているが、その根拠がこの世のものではないものなので理解できないし、解説になっていないというのが正直な感想である。
仮説
スピリチュアルで扱われているアカシックレコードは単に存在するということを前提に、その情報にアクセスできた、こうゆう情報だという繰り返しに過ぎない。
誰もアカシックレコードを科学的なアプローチで研究している人はいないと思う。
そこで、まったく個人的な見解を最後に述べる。
アカシックレコードは、ヨーガでいう悟りに境地に達した世界に近い存在ではないかと勝手に想像している。
ヨーガのいう悟りはワンネスを知るということらしいので、そこでは何もかも知る(悟る)ことができるとされている。すなわち、アカシックレコード的なものも存在するのかも知れない。
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