概要
この世の人間は各個人が独立しているため、Aさん、Bさん・・・と100人いれば100人の個別の魂がある。と言うのが普通だろう。
ところが、スピリチュアルのチャネラーや霊能者の言説はそうでなはないものが多くある。
それらの言説の大まかな概要をお伝えするが、あまり信じないように。
現状
ゴーダマ仏陀の言う輪廻転生は、個別の魂があの世とこの世を輪廻するという暗黙の前提がある。
しかし、スピの言説には以下のようなものがある。
- 個人の意識は大きな魂の一部である
- 個人の意識はあの世に行くと大きな魂の一部となる
- 個人のカルマは自分が属する大きな魂のカルマも共有している
- この世に生きている人の過去世が同じケースである理由は、共通の大きな魂の一部がそれぞれこの世に生まれているからである
つまり、人間の意識は何らかの大きな階層構造の一部であるというのだ。
そして、あの世に行くと、この世の意識はより大きな意識と融合してしまうというのだ。
液体金属のターミネーターがバラバラになった状態が各人の意識で、あの世に戻るとモゾモゾと動いて液体金属が一塊になるイメージかな(笑)
そうすると、輪廻転生も一つの独立した魂が転生しているわけではなく、非常に複雑になり過去世も複数の魂が共有していることになる。
事実
ゴーダマ仏陀は、輪廻転生があることは述べているが、意識が大きな意識に融合されるというようなことは説いていない。
また、スピでは個人の意識は大きな意識の一部と言う一方で、あたかも個々の独立した意識を前提にした過去世や転生を述べたりする。矛盾しているのだが案外その辺は曖昧で適当である。
そもそも、あの世の魂の構造をどうやって知ったのか?と問いたい。
見てきたのだと言われても、はいそうですかと信じられる根拠がない。
もし、本当に魂が複数からなるものであるなら、この世で生きている自分という意識はどうなってしまうのだろうか?
かつて、この世で他人として生きてきたAさんの魂がこの世で生きた自分と融合してしまうのなら、Aさんの意思、自分の意思はどうなってしまうのか?過去世のカルマは共有するのか???
魂の構造について、論理的な説明をできる人はだれもスピ界にはいないのだ。
仮説
所詮、魂の構造を知ることなど無理な話なのだ。
これも、ゴーダマ仏陀やヨーガの聖者のように悟りに達しないとその実態は分からないのだろう。
ましてや、スピリチュアルのどんな人がああだこうだと言ってもあまり信用しない方がよい。
なぜなら、人の思考で理解できるものではないかも知れないからだ。
スピリチュアルのどんな人も悟ってはいないのだから、本当のことなどわかっているはずがないのだ。
しかし、人はいくらでも空想はできる。だからスピにも思いつきの空想説が蔓延するのだ。
そんな意味のない説に付き合う必要はないと思う。
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