概要
今や大型の本屋にある精神世界コーナーではチャネリング系の本が溢れる程並んでいる。
チャネリングの通信元は宇宙人だけでなく、もう何でもありである。
チャネリングとは、ひと昔の言葉でいえば「いたこ」や沖縄の「ヨタ」という降霊術と同じことである。
このチャネリングブームはあまりにも氾濫しているので一応警鐘しておく。
現状
チャネリングという名のもと、
- 宇宙人
- 宇宙意識
- 守護霊
- 聖霊
- 潜在意識
- 前世・未来性
- パラレルワールド
等々からメッセージを受けたという。
目に見えない空想上の存在からのメッセージ体験談がオンパレードなのである。
念のために言っておくが、必ずしも「チャネリング」というキーワードを使っているとは限らない。
ここでは、目に見えないものからのメッセージを元にしたものを全てチャネリングとして扱っている。
事実
このような、本を好んで読む人の特徴は、メッセージ元をあまり疑わないことだ。
メッセンジャーが言うとおり、信じてしまって本を読むのだ。
彼らは基本的に愛ややすらぎや希望に満ちたメッセージなので信じてしまうのは無理はない。
当然、何か癒されたような気分になるのである。
それと同時に現実の対応することが馬鹿らしくなったりして非社会的になる傾向が出てくる。
仕事、家庭で悩みや苦労を抱えていることは普通である。
そして、それなりに対応することで小さな日常を乗り越えていくのだが、チャネリングの世界にあまりにも傾倒してしまうと現実逃避となって普段の努力や工夫を怠ってしまうことになる。
それと、このような本を出版している出版会社にも責任はある。
彼らの目的は売れれば本の内容などどうでもよいのである。
実際に、出版社の人間はネットなどでおもしろそうなチャネラーを探し出しては、出版を勧誘しているのである。
仮説
人間は、誰でも本来ラジオのような機能を潜在的に持っているのかも知れないから、メッセージを受けることはあり得ることなのだろう。
空中にはあらゆる電波飛び交っているが目にも見えないし、受信機がなければ気が付かない。
もしかすると、同じように人間が発する電波意外にも未知の「電波のようなもの」が至る所に漂っているのかも知れない。
その「電波のようなもの」は、中には本当に宇宙人や聖霊も含まれているだろうが、何かはわからないが魑魅魍魎(ちみもうりょう)的なものもたくさん含まれていてもおかしくはない。
しかしながら、私たちはそれを正しく識別し、判断し、検証することができないのである。
そんなものを信じてしまうことこそ、恐ろしいことではないだろうか。
どんなに、高尚そうな看板や顔をしていようともチャネリングによるメッセージなど相手にしないことが無難だ。
コメント