概要
臨死体験者の話は星の数ほど沢山ある。
それにも関わらず、死の世界の実態は解明されない。スピリチュアルの恰好の材料とされているだけだ。
臨死体験者の体験はどんなものなのか推察してみたい。
現状
臨死体験の典型的なパターン(以下)を示す。
- 横たわっている自分を上から見る
- 川を渡る
- 真っ暗な中に光が見えてそこに吸い込まれる
- 過去の亡くなった人と会い、そして追い返される
- 回りのシーンが一瞬で変わる(思ったところに瞬間移動する)
- 草原の上空を高速で飛行する
こんな所だ。
特に、宗教心が強い人はその宗教に関する偉人や聖霊に合う場合もあるらしい。
また、川というのは三途の川ではないかと言われるが、西洋人の臨死体験にはほとんど見られず、日本人の臨死体験に多いということから、臨死体験の内容ははこの世の文化が影響している部分もあるのかも知れない。
事実
臨死体験の否定論者によると、臨死体験は脳の幻想だというものだ。
確かに、臨死とはまだ死んではいなので脳が活動している可能性は十分にあり得る。
実際に、脳にある刺激を与えると幽体離脱の経験をするという実験結果もあるのだ。
しかし、一方で臨死体験で知った情報を後で調べると事実と一致したという事例もあり、これが本当ならば本人が知らない情報を臨死体験で知ったことになる。すなわち単なる脳の幻想ではあり得ない。
仮説
臨死体験には、実は色々な現象が混じっていて何もかも全て臨死体験とされているのではないかと思う。
人は意識を失ったり、一時的に心肺停止になってから蘇生することはよくあることだ。
そのときに経験したことは単なる幻想か、実体験なのかはだれも証明や検証ができない。
単に本人の経験談として話を聞くしかできないのだ。
個人的な意見では、臨死体験は結果的に死んでいないのであり、本当に死後の世界を経験したというのはおかしいと思っている。なぜなら死んでいないのだから・・・(笑)
とはいえ、世の臨死体験者の体験談をすべて否定するものではなく、むしろ脳の働きを解明する上でも貴重な情報だと思っている。
少なくとも人が経験する現象の事実がある限り本当のからくりはあるからである。
最後に言いたいのは、スピリチュアルは臨死体験に限らないがすべて「決めつけ」から始まって、その後のことをおもしろおかしく語るものが多い。
臨死体験もそのような体験をする人達がいるという事実を知っておくだけでよいのだと思う。
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