概要
スピ(新興宗教も)には、やたらあの世の構造について詳細に解説されたものがある。
他の記事でも触れたが、本物の聖者ほどあの世のことは詳しく解説しない。
その理由は不明だが、何か深い意味があるのだと思う。
それに私見を加えて、あの世のことなど知る必要などないことを述べる。
現状
実は、私はかなり長い間以下のようなあの世のイメージを信じていた。
- あの世に来たばかりの人(この世で死んだ人)をケアする設備や霊が存在する
- 同類の人間が集まって生活する
- 天国と地獄がある
- 幾層もの階層があり霊格によって階層がわかれている(ヒエラルキー構造)
- 実際に生活している人は自分の世界が天国や地獄とはあまり思っていない
- あの世では霊格が進化することができない(だから地上に生まれ変わる)
- あの世の死はこの世に生まれることである
- コミュニケーションはテレパシーで行う(故に言語は使用しないし不要)
- かなり長い年月を生きる(何百年が普通)
- 生まれ変わるときに相談にのったり指導したりするものが存在する
等々。
細かいことはまだまだあるが、概ねこんなところだ。
ここに挙げた例はかなりスピでは広く信じられている一般的なイメージなので皆さんも大いに心当たりがあるのではないだろうか。
事実
このようなあの世の一般的な構造を有名にした一人がスエーデンボルグの霊界日記だろう。
彼は、仮死状態になる技術とやらで、実際に生きながらあの世を探索し記録した人物だ。
彼の記録を直接読むことはできないが、彼を紹介・解説した本は一時期かなり出版されたが現在は影を潜めている。
どちらにせよ、現代のあの世の構造説は大小彼の影響を受けたものである(ある意味パクリ)ことに間違いはないと言っていい。
真偽は別として、そうゆう意味では彼の残した実績や影響は計り知れないほど大きい。
仮説
私は彼の霊界日記を否定するものではない。
しかし、どうもあの世というところはこの世のように客観的な世界ではないように思うのである。
つまり、この世はだれが見てもそこにスカイツリーがあると認識するが、あの世はそうではないではないか?つまりスカイツリーが人によっては単なる山に見えたり、あるいは見えなかったりすることもある世界なのではないか?
もし、あの世は共通して認識できる世界ではないとすれば、各人の数だけあの世の世界が存在するかも知れないのだ。
本物の聖者はあの世のことを解説しないのはそのためではないのか?という可能性はないだろうか。
したがって、あまりあの世のことを詮索しても意味がないし、むしろ先入観にとらわれてしまって本当に自分のイメージに自分が縛られてしまうかもしれないと思っている。
人は100%必ずあの世に行けるのである(笑)
だれでもあの世を経験するのだからそれからでも遅くはない。
この世におけるあの世の説は検証できないものであり、あまり信用しない方が良いと思う。
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