概要
スピリチュアルを彷徨う人達の心理に、お手軽に簡単に幸せになったり、健康になったり、お金持ちになるのでは?という暗黙の期待を持っている。
それが顧客のニーズになるからスピはお手軽、簡単を表に打ち出すのだ。
現状
たった、これだけでいい。というのがスピの共通した謳い文句。
例えば、
- この水を飲めば健康になる。
- このマントラを唱えれば幸せになる。
- このおまじないをすれば、お金が手に入る。
等である。
少し話はそれるが、スピではないがTVショッピングの健康サプリ商品は、ある意味健康スピとよく似ている(笑)
ちなみに、サプリなど効果がないだけでなくむしろ身体に悪いことの面が多いことを忠告しておく。
また、ネットで氾濫する主に整体や接骨院の人が唱える、簡単健康法。これも効果はない。
数分のストレッチ運動や体操、指圧などで体調不良が改善されるわけがない。
もし、彼らの言う通り実行すれば簡単に健康になれるなら病院は閑古鳥がなくはずだが病院はいつも待ち時間で大賑わいである(笑)
とにかく、お手軽感満載を打ち出すのがスピの特徴なのである。
そうすることで顧客あるいは信者を獲得できるというビジネスモデルだと認識しておこう。
事実
この世は、残酷な事実だが基本は苦しみの世界である。
ゴーダマ仏陀がそれを喝破したように、そもそも生きるために仕事をして、食べて、排泄をしなければならない。
いやでも老化によって体力は失われていく。
病気をしない人はいないだろう。
そして100%だれもが死ぬ。
いわゆる四苦(生老病死)だがだれもこれを避けて通ることはできない。
その大前提があるのに、お手軽に目先だけの効果を謳うスピははっきりいって詐欺的なのだ。
仮説
では、私たちは救われないのか?どうすればよいのか?
まず人生の身の周りに起こることは、受入れ流すことしか方法はない。
この流すというところが難しいが、坦々と体験し、こなしていくことだ。
絶望や悲観することなく、また期待や幸福感を錯覚することなくである。
ある意味、この世に生まれたことそのものがアウトなのである(輪廻転生は好ましいことではないから)
しかし、誰もがいつかこの世から解放される日が来る。これはある意味死という苦しみだが、最後の救いでもある。
人生で虚しいことは、現代の意味のないスピリチュアルに関わったり囚われたりすることである。
日々の様々な出来事を受け入れ普通に仕事をして普通の食事と睡眠をとる。
これができれば、スピにハマるより、静かに穏やかに真実に気が付くことがあるかも知れない。
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